「結婚」という人生の大きな節目を迎えるのにふさわしい年齢に達したとき、自分もそろそろ結婚したいけれど、今の収入ではプロポーズをしても断られてしまうのでは?と不安になる男性も多いのではないでしょうか。
女性が結婚相手の男性に求める収入や貯金はどのくらいなのでしょうか。
実態をチェックしてみましょう。
結婚相手の男性に求める収入は400万円~600万円!
2018年のゼクシィが行った調査によると、20代~30代の女性が「結婚相手に望む年収」は、1位が500万円~600万円で21%を占め、次いで2位が400万円~500万円で20%となっています。
400万円~600万円の間でOKという意見が、全体の約4割を占めていることが分かります。
国税庁が平成28年度に行った「民間給与実態統計調査」によると、20~24歳までの男性の平均給与は年間275万円、25~29歳までの平均給与は年間383万円という結果が出ています。
30~34歳になると平均給与は年間457万円となり、女性が理想とする収入に到達するようになります。
営業職やその他のインセンティブが付くような職種の場合は、頑張り次第によっては、平均以上に稼ぐことも可能になるため、20代でも400万円に到達する可能性もあります。(ただし、このデータは平均値であり中央値ではないため、どの年代も、その収入が一番多いとは言い切ることはできない点に注意が必要です)
結婚は男性の貯金が100万円以下でもOK!?
20代は働きはじめて間もないころで、少ない収入から貯金を確保することがまだまだ難しい時期です。
女性が結婚を決めたときに、男性はどのくらい貯金があれば良いのでしょうか。
2016年に同じくゼクシィが行った調査によると、女性が結婚を決めたときに、相手の男性の貯金額が100万円以下だったというケースが最多で25%、次いで100万円~200万が16%、200万円~300万円が13%という結果になっています。
比較して、厚生労働省が平成28年度に行った「国民生活基礎調査」によると、男女別ではありませんが、20代の平均貯金額は、154.8万円となっています。
一般的な感覚で貯金ができていれば、女性は結婚に対して前向きな気持ちになってくれると考えておいて良いでしょう。
収入が足りない分は貯金でカバー
20代の男性の平均収入と、女性が結婚相手の男性に求める収入とでは少し開きがありますが、貯金額を見れば、女性の理想をそれほど大きく下回るということはなさそうです。
今の収入が女性の理想には届かないから、結婚を申し込むのを躊躇してしまうという男性は、ぜひ貯金額を増やしてみてください。
今の収入はこれだけしかないけれど、堅実に貯金をしていく能力があるので、生活には困らないということをアピールしていきましょう!
一般的に理想の貯金ペースは、手取り収入の10%だと言われています。
手取り収入が20万円の場合は、月々2万円の貯金です。大卒(22歳)で就職し、1年間で24万円ずつ貯金できれば、27歳を迎えるころに100万円以上を貯金に回せることになります。
手取り収入は、年々増えていくことが予想されるため、しっかりと「手取り収入の10%」が維持できれば、貯金額はさらに増やすことができるでしょう。
結婚式に必要なお金を考えて貯金するのもあり!
「今の収入のままではプロポーズしてもOKがもらえないのではないか!」
これくらいの貯金で結婚したいと彼女に伝えても大丈夫だろうかと悩む方は、結婚式に必要なお金を考えて貯金してみてはいかがでしょうか。
結婚式や披露宴にかかる費用は、全国平均で360万円程度だと言われています。
ご祝儀で200万円程度がまかなえると考えると、カップルで必要になる費用は160万円程度となります。
まずはこの金額を彼が一人で負担した場合を想定し、目標額として貯金したあとに結婚を申し込むというのもおすすめです。
最近の傾向のチェックも忘れずに
高収入じゃないから結婚できないと不安になっている方は、最近の女性の理想の結婚相手像をチェックしておくことをおすすめします。
昔は「高学歴・高身長・高収入」の3高がもてはやされましたが、JCBの行った結婚相手に選ぶならどんな人がいいかというランキングは以下の通りです。
- 1位「家事や育児をしてくれる人」
- 2位「浮気と無縁で自分だけに優しい人」
- 3位「仕事を頑張る人」
という結果がでました。「高収入」という条件は7位にとどまり、それより上位(5位)に「節約が得意で家計に優しい人」がランクインしています。
収入を自分の努力だけで大幅に増やすことはとても難しいことですが、貯金はその人の努力で、ある程度増やすことができます。
女性の理想の条件を見れば、現代の女性は、お金や身長など、すでに男性が持っているスペックに惹かれるというのではなく、結婚相手には、自分と一緒に歩んでいくためのパートナーとしての資質を厳しくチェックしていることがわかります。
収入や貯金額に不安を覚える人は、お金ではない違った視点で、結婚相手として相応しい側面を持っていることをアピールしてみてはいかがでしょうか。
収入や貯金が少なくても結婚相手として選ばれる可能性あり!
今の収入や貯金額があまり高くなくても、結婚をあきらめなくても大丈夫です。
現代では、女性の社会進出が進み、しっかりとした収入を安定して得られる環境が整ってきました。
お金はあるに越したことはありませんが、男性だけに収入や貯金を求める時代ではなくなってきています。
収入や貯金に自信がない方は、人生を一緒に過ごしていくのにふさわしいパートナーとしての資質が備わっていることをアピールしていきましょう。
女性が収入を得られる時代になったことと同じように、男性も、家事や育児ができなければいけない時代になったと言えますね。